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◇月光浴
◆BASARA、元親×幸村
満月を見上げ、空になった杯に手酌で酒を足す。
ただ静かな時間。じっとこうしているだけで飽きない。
月見の趣味があるわけではない。膝に、暖かな温もりがあるからだ。
月明かりに淡く照らされた寝顔は、まだまだ幼い。戦場での夜叉の如き戦ぶりが嘘のような、穏やかで安心しきった表情。
ふ、と顔が笑む。その気配を察したわけではないだろうが、うう、と小さく唸って顔を顰め、薄く目が開いた。
「………ん……?」
「目ェ覚めたか、幸村」
「…うぅ…」
頭が重いのだろう。のろのろと元親の膝を抱えるような仕草で、うつ伏せになってしまう。
微笑して、頭を撫でてやる。
「あー、寝てろ寝てろ。もうちょっとしたら床に運んでやっからよ」
「………」
うぅ、と唸る。聞こえているのかいないのか、分かっているのかいないのか。こうしていると本当に只の可愛い子供だ。
酒は苦手な様子だったので、甘酒にほんの少し元親の酒を混ぜてやった。それがかえって悪かったのだろう、幸村は普通に酒を飲ませるよりも悪酔いしてしまった。立ち上がる事も出来ずに座ったままぐらりと体を傾げ、倒れ込んだのである。
それを機に酒席をお開きとし、元親は自分の部屋へ幸村を運んだ。無論客人に部屋は用意してあるが、様子が心配でもあったし、限られた時間しか会えないのだから、少しでも傍に居たかった。
「…………………う…ん、……あ…もとちかどの…?」
結局意識が浮上してしまったのだろう。幸村は目を擦りながら、のろのろと体を起こした。
「…あ…、それがし、大変な失礼を…」
「気にすんな。酒混ぜたこっちも悪ィんだから」
ふらつく体を支える為に肩に手を回し、ついでだとばかりに抱き寄せる。いつもならうろたえる幸村だが、本気で調子が悪いのだろう。大人しく体重を預けてきた。
「…元親殿」
「ん?」
「月明かりとは…思いの他心地良いものにござりまするな…」
幸村はぼんやりとした様子でそう言うと、また瞼を閉じた。
やれやれ、本当に子供だ。元親はその背中を撫でて、杯の酒をぐいと飲み干した。
「…どうせなら俺の傍が気持ち良いって言って欲しいね」
褥と床と布団、どれにしようか迷ったっていうのは余談。
子供子供と連呼しているのは子供の日だからってわけじゃないのよーというのも余談。
おかしいな私基本はダテサナの筈なんだけどなーというのも余談。でも幸村って元親に懐きそうなイメージあるんだよなー。二人ともアニキだしね(笑) 巨大からくり兵器とか面白がりそう。
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只今テイルズ熱再燃中につき、ほぼほぼTOXプレイ日記と化しております。
他、現在プレイ中…GE2RB、TOV、TOレーヴユナイティア、FFシアトリズムCC。
プレイ途中で一時停止中(積んでるとか言わない)…TOA、TOGf、P4G、DoD3、ニーア、DQH、シャイニングレゾナンス、討鬼伝、BBCC、BBCP、FF11、FF14、ドラゴンズクラウン。
プレイ開始待機中…TOX2、TOツインブレイブ、月英学園kou。
クリア済…P4Q(4主)。
やりたいけど諸事情により諦めた…FF零式、FF15、ソルサク。
視聴中アニメ…うたプリ。全話観た…野崎くん。途中までは追えた…ヨナ。
他にも種やマクFとかとか。